ADYSって?
まずは、英語のディスレクシアについて....
脳の 学び方の特性(クセ)のようなもの ととらえています。
音の認識が得意でなく音を保持する力が弱いので、文字(特にカナ文字や英字)の読み書きに苦手さを感じるとされています。
漢字は、見ただけで意味がつかめますが、英語は音にして初めて意味がつかめる言葉です。まず文字から素早く確実に音(オン)に変換する力をつけます。拾った音を順番につなげれば英単語を読むことができ、逆に音を順番に文字化すれば書くことができます。同時に「聞いてわかる」英語の言葉(語彙)をたくさんふやしてあげることで 読み書きの力を下支えすることも重要です。
学びのタイプは色々あるもの。自分の得意な方法を見つけよう
ADYSでは自分の得意な方法をつかって、英語を学ぶときに生かせるように
多感覚をつかうレッスンを提供しています。
たとえば・・・
・音に敏感で一度聴いたら忘れない ・色で音を思い出せる
・自分からアイデアが次々に湧く ・連想したお話で文字の形を思い出せる
・友達に教えるのが好き ・一人でじっくり考え発見したい
・日本語よりも英語の会話の方が楽ちん
・文字で読むよりも、(耳からの)音を真似する方が覚えられる
・言葉による説明はピンとこないけど、物を動かすことで動作記憶として残りやすい
・筆記具の操作が極端に苦手だけど 書かなくて良いならこたえられる
・文字を見ていると眠くなるから 立っている方が集中できる
それぞれの学びのタイプに 対応できる方法がきっとみつかります。
なければ一緒に見つけていきましょう!
日本語の語彙を増やそう
どちらかといえば耳で聞いたり口で話す方が楽に学べる ディスレクシアの傾向のあるお子さんは、日常生活でも本を読む・新聞を読むなどを無意識のうちに避けることが多いと言われています。本を読むことが少ないと、書物でよく使われる語彙や熟語を学ぶ機会が少なくなるため、母語である日本語の言葉を知らない、ということがよくあります。
英語で新しい言葉をならおうとしても 対応する日本語が「じぶんの頭の中の辞書」に入っていないので、言葉の意味を把握できなくなり、英語の単語が覚えられないということにつながりかねません。
回り道のようですが、英語を学ぶのと同時に 日本語の語彙や日本語の表現力をつけておくことも 必要なことと ADYSは考えます。ご家庭で親子でよく会話をすること、テレビの時事ニュースを見ながら自由に意見を話し合うことなど、ご家庭でいまからはじめられることがたくさんあります。お子さんの「言葉を使う力」全体を底上げしてあげることは、将来の道を広げるうえでとても大切なことでもあります。
ADYSでは レッスン時間の約半分を 音の1つずつの特徴を、文字の形・書く動作・連想する色・物語などを連動させて「インプット」し「定着練習」するという練習に充てています。
しかし英語で文を読んだり書いたりするためには このような細かい部分からのボトムアップ作業だけでは足りません。
残りの半分の時間を「英語の読み書きことばの文化」や「英語の話しことばの文化」に直にふれる機会に充てています。お子さんの読む力、書く力を育むうえでこのような“全体から学ぶ”時間も欠かせません。
「英語の読み書きことばの文化」
英語の絵本を読み聞かせたり、一緒に文をまねて読ませたりして書き言葉の文化に触れる時間をつくっています。絵本を通して、文字が左→右へ書かれていること、ページを左→右へめくることなどを 自然に理解します。「 」の代わりに“ ”を使う、?をつけないと質問文にならない、最初の文字は大文字で書かれている、などの 書くときのルールも自然に学びます。“他人が本を読んでいる姿を見ること”は自分で文字を読んでみたくなる最初のきっかけとなり モチベーションになります。
「英語の話しことばの文化」
英語の読み書きが苦手なひとは 英語を母国語とするネイティブスピーカーの中でも一定数いるといわれています。(10%ほどという調査もあります) 苦手な部分を自分でよく把握していて、得意な能力を生かした話のプロ(俳優や政治家、弁護士)になったり、芸術的センスの持ち主も多いことからアーティストや建築家として活路を見出す方が多くいます。(日本人でも落語家の柳家花緑さんはご自分がディスレクシアであることを公表されています)彼らを支えているのは、自分にしかできないことがあると信じる力と、自分を言葉で表現する力のように思います。仮に今、私たちが文字の無い世界に住んでいると想像してください。読み書きが苦手なことなどは、何の意味も持たなくなりますよね。文字は「大量の情報をコンパクトに記録しておく」「過去の先人の知恵を参照できる」という2点で優れた情報手段ですが、現代にはビデオもパソコンもあります。「話し言葉で自分の意見を伝える」ことができれば、自分の得意を生かした夢を実現できる可能性が十分にあります。
ADYSでは 英語の読み書きが苦手なお子さんにこそ、口頭の自己紹介や英語でのQAに慣れておいてほしいと考えます。英語の自己表現力をつけ、将来 英語で研究をしたり旅行をして世界を知り、英語で仕事をする可能性を広げておくことが 今できることの一つなのではないでしょうか。