テスト前はどのように英語の勉強をするの?とたずねると
「教科書を目で見る」「教科書のワークの答えを見ながら 丸写しする」というのが一番おおかったお子さんからの回答です。
とにかく英語の文章をまるごと「文字の配列」で暗記してしまえ!これでテストを乗り切ってきた経験のある大人も多いですよね。
学校の先生や「定期テストに強い!」などをうたい文句にしている塾でも とにかく丸暗記を推奨しています。
「教科書の文を覚えるくらいよく読むこと」等、学校から配られるテスト範囲表に書かれています。
でもね、、、
暗記することが どうしても難しい生徒はどうしたらいいのですか??
「教科書をどうやって覚えたらいいのか」その方法は教えてくれません。
「教科書を覚えられない場合は、どうやって勉強したらいいのか」ということも教えてくれません。
暗記することのまえに、そもそも
「教科書を音読ができない場合は、どんな勉強をすればいい?」
さらに
「教科書の音読ができても スペルが覚えられない場合は?」
ひとり一人のお子さんが ぶち当たっている壁は、このような疑問なのに。
音読ができないお子さんに、「書いてある単語から正しい音をどうやって拾い上げてつなげるのか」という音読の方法を イチから教えてくれる先生が一人でもいたら、丸暗記の呪縛から解放してあげられるかも。
単語の書き取りができないお子さんに、「頭のなかで鳴っている音を順番に 文字に当てはめる」方法を 1文字から(たとえば a t i n ....) 2文字へ(たとえば at in ... )一緒に練習してくれるような教室が ひとつでもあったら。
いつか3文字やそれ以上の長い単語を 書くことができる!という希望をもって 英語を勉強する気持ちが生じるかもしれないですよね。
ひとり一人の学習の強み、弱みに対処できるような、指導方法をきちんとしめすことが
「英語の先生」の仕事だと、私は信じています。
知らず知らずに英語を学ぶ道を見失い 道に迷ってしまったおこさんに、
「歯を食いしばって 自分で正しい道をみつけなさい」というのは、指導者としてはどうなのでしょうか?
あるいは
「残念だけど、正しい道は一つだけ。丸暗記の道に戻って 何が何でも登っておいで」というのは あまりにもお子さんには辛いことではないのでしょうか??
お子さんに、「今君はここにいる。君にとっての一番良い道はコチラだよ」と英語のジャングルから抜け出す脇道ー丸暗記以外の道がたくさん描いてある「地図」を
明確に示してあげられる人でありたいです。
もしも今 道を示してあげられなくても、「一緒に探していこう」と地図を片手に「お子さんが学べる方法」を試してあげられる指導者を私はめざしたいと思います。
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