大人数の生徒の到達度を一括でテストする定期テストでは、解答用紙の上に文字を書いたり、記号で記入したりして解答をします。時間制限もあるため、
「最初から正しい英文を書く」ことが もっとも効率の良い解答となります。
途中で間違いに気づいた場合は、(瞬間的に消去できるパソコンとは違って)消しゴムで文字を消してから記入しなおさなければなりません。
文字を思い出すまでに時間がかかるお子さん
文字の形が整いにくいおこさん
鉛筆で文字を書き記すスピードが遅いお子さん
消しゴムで文字を消す力加減が上手にコントロールできないお子さん
このようなお子さんにとっては テストで得点をのばすために「はじめから間違えないように文字をかく」ことが非常に大切ですよ~。
さて、英語に苦手さを感じている中学生のお子さんが日本語を英語に訳す(和文英訳)とき、ある共通点があることに気づきました。
それは、、
知っている単語や目についた単語があると、思いついた順番に書いてしまう、という特徴です。
「こういうフレーズをどこかで聞いたなあ」というぼんやりとした記憶だけで すぐに鉛筆を持って書き出してしまうのです。
Step1「ちょっと待った!! 主語は何だろう? 何が○○するの?」
こういう質問をしょっちゅう お子さんに問いかけています。
何故って、主語が決まらないと 動詞の形であれば 原型なのか3単現のsのついた形なのかが決まらない、つまり正しい英文には到底たどり着けないから。。
また、次のステップを踏んで見ることが大切。
Step2 日本語の文をきちんと頭の中で音を鳴らして読む。
Step3 文末が「~です」なら 現在形の肯定文を英語で書く。
「~でした。」なら 過去形の肯定文。「~でしたか?」なら過去形の疑問文。
このように、まず動詞の形を決めるカギを 日本語からキャッチしておく。
日本語に線を引いてみるのも とても良い。
Step4 動詞の形に気を付けながら 文全体を頭の中で「英語の音」として鳴らす。音として違和感がないか、動詞の形はあっているか、などは、この段階でじっくり考えて修正できると理想的。書くことが苦手でも、ここまで出来ていれば「正しい英文を組み立てられる」という評価を得ることができる。なので、Step4をまず正しく行うことが目標。
Step5 今鳴らした「英語の音」を
ひとつづつ 慌てずに 文字として書き出していく。
Step5では ただ音を文字に変換する「エンコーディング」という作業だけに集中すればよいので、お子さんの記憶の負担は劇的に減る。
意味を考えたり語順をいれかえたりすることはすでに終わっている段階なので、おちついて作業に黙々ととりくめばよい。
教室では これらの一つ一つのステップを 横からガイドしてあげると、教科書に付属のワークの課題なども きちんと書き進めることができ、とても感心します。
カンタンな英作文であっても、とにかくこの5ステップを踏む、という癖をつけられるまで、指導者はじっくりお子さんに付き合って 一緒に取り組んでみてください。
筆記のテストで何度も書き直すロスが 最小限になります。
疲れも エネルギーも 消しゴムのカスもへりますよ~!!!
Comments