久しぶりの発見があったので コチラで紹介したいと思います。
私の教室で4年間学んでいる生徒に 次のようなカードを見せ復習していました。
It
She +goes
He
私:「動詞にesがついているね。なぜesをつけるのだっけ?説明できる?」
お子さんの返事は「3人称単数のときsが付くから」、
ふむふむ。完璧な答え。
私:「どれが3人称単数の単語?」と 続けて聞くと、
「goesが 3人称の単語」と、お子さん。
あれ?? ひょっとして goという動詞が「3人称単数の単語」である、という意味? それは、違うよねえ。。
(あやしくなってきた~💦)
私:「goesは動詞だよ~。動詞goにesをつけなければいけない理由は 動詞そのものにあるのではないよ。主語である it she he という単語に、その理由が隠されているんだよ。」
お子さん「。。。」
私:「it she heという単語が3人称なんだよ。主語が it she heという3人称の単語で始まっているから、続く動詞にはesが必要なんだよ。」
お子さん「そうか~。」
よしよし、思い出してきたかな?
私:「3人称という呼び名がついている理由はわかるかな?」
お子さん「it she heって3つあるから?」
あれれれれ?? こりゃ~また違うよねえ。
私:「3人称の 3 という数字は、使える代名詞(it she he)の数ではないよ。]
お子さん「あ~そうか!おもいだした。第3者という意味だったね。 なんか、ここじゃなくて遠いところにいる、という意味だったね。」
と言い、窓の外を指さすお子さん。。。
私:「ン~、どれだけ離れているか、という”距離”の問題とは関係ないんだよ。」
たとえば、日本にいる私(I)が どんなに遠い国に住むあなた(you)とチャットで話をしていてもIは1人称。 youは2人称。距離とは全く関係ない。直接の話し相手であるということが「私=1人称、話し相手=2人称」という呼び名をきめているんだよ。
お子さん「。。。」
私のどんなに近くに女の子がいたとしても(距離はずっと近くでも)私(I)にとって直接の話し相手ではないなら、その子(the girl)は「3人称=そのほかの人や物」に分類されて、Sheという主語を使う、という決まりがあるんだよ。
3人称は 「私(I)でもなく、あなた(You)でもない」という意味で。1じゃない2じゃない、だから3を使うことに ずっと前に決まったんだよ。
お子さん「そうだったんだ~。」
今日のまとめ
3人称の3は 単語の数ではない。
3人称とは、人と人の物理的な距離とは関係ない。
3人称とは、1人称でもなく2人称でもない という意味。
人称とは、人間関係の「立場」の違い。
3人称とは、話し手(I)にとって、主語になる単語が 第3者のグループに所属していること。
3人称かどうかを決めるのは、主語になっている単語。動詞ではない。
「主語が3人称なら、続く動詞のしっぽにsかesをつける」という規則が英語にはある。
これが「3人称単数のs」が表している意味です。
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