しばらく前のことになりますが、中学生の英語を教科書に沿った内容で教えていた時のこと。学校ではどんな宿題がでているの?と何気なくたずねてみたら、ノートに新出単語リストをつくり、単語帳のような表を書いていくこと、ということでした。
どんな表なの?とたずねると おこさんが口々に「あの、もうひとつの カッコに入ったアルファベットみたいなやつ、あれがわからない」と いうのです。「発音記号」ですね。
学校では習ったの? ときくと「一度だけさらっとやった、、かな?」と自信なさそうな返事。
これまで見たことの無い 「”eがひっくり返っているヤツ”、とか ”Cがひっくり返っているヤツ” とか、わけわかんない!」と ザワザワし始めました。
これは 発音記号、音のヒントになる記号のことですね。でも 記号がどんな音を表すのかを自分で覚えていないと、せっかく写して書いても使えません。残念ながら お子さんたちには ヒントとして使えるものではありませんでした。
う~ん。「書き写すこと」に 何か意味があるのかな???
発音記号を使うように指導するなら、 書くのではなく ”目で見て” 音のヒントとして使えればよいのではないかな?
音のモデルが無くても家庭勉強中に音を確かめられるように という意図で指導しているのであれば、記号が持つ音をかなり時間をかけて教え込んでおかなければならないのではないかな?
お子さんたちの話によると この一覧表を書くのに相当の時間がかかるらしい。「書きうつすこと」が苦手なタイプのお子さんにとっては、気の重い作業ではないかな?
ひとつの単語の「文字」を見て 直接「音」そのものを頭の中で鳴らせるように きちんと文字と音の対応を教える方が 大切ではないのかな????
みなさまは、どう思われますか?
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