ADYSでは 英語教室の指導者や 保護者むけの「教え方講座」も開いています。
この講座にご参加くださった方から 次のようなご質問をいただきました。
「たとえば tion という綴りと発音は、どのようにして教えればいいの?」
ディスレクシア(ワーキングメモリの小ささもある)のお子さんに教えるときは、
tの音ってなんだっけ? iの音って? oの音って? nの音って? と、知っている音の確認から始めました。
そして いつものように音つなげ(blending)で"つなげ読み"をしてもらい、徐々に早く、最後には「てぃおん」から「しょん」へと音が変化していく様子を 子どもに体験してもらいました。
途中、、「てぃおん」から「ちょん」をとおりますよね。このとき、question の単語を紹介し、「ちょん」になる単語も実際にあるよ~。の説明もします。(1単語だけしかないよ!)
でも、そのほかの tionで終わる単語は もっと省エネで速く言うために 「ちょん」から 「しょん」へと変貌を遂げる、という説明をしました。nation station information vacation graduation congratulation のように。
*ここが大切。 はじめて英語を学ぶおこさんは 初めにquestion(クエスチョン)という単語を習うことが多く、tion=チョン と刷り込んで覚えていることも ままあります。
ですから、tionはさらに省エネ進化を遂げて 「ション」になるんだ、ということを強調してください。
もちろんついでに、
「じつは tionで終わる単語はみんな、「名詞」なんだよ」ということも さらっと付け加えます。
ワークシートでは、tionだけを書き込む単語の穴埋めを用意します。
tionで終わる単語を タテに並べて 目で見て・手を動かして、記憶を助けます。
こえに 実際に出しながら
単語を音読して 「ション」のときに tion を記入します。
よくみるとわかるのですが、
tionの前はほとんど
a (エイ)
c (ク)
i (イ)
が来ていますので、
ation
ction
ition
というカタマリとして覚えてしまいましょう。
そうすれば
mission permission passion や
cushion との書き分けが可能になります。
上記の単語では ションの直前の音が a/c/i ではありません。
このようにして、お子さんが「法則」をみつけるのをいっしょに手助けしてあげましょう。
なぜなら、お子さんが一人で綴りの法則をみつけることは たいへん難しいからです。
「エイション」という発音がきこえたら ation
「クション」なら ction
「イション」なら ition
この法則を ポスターのように 文字で書いて掲示しておく。
実際に 音を聞いて書き分ける練習を 学んだらすぐにその場でやってみる。
そして「できた!」という達成感を毎レッスン味わっていかれるようにする。
ぜひ、やってみてください。
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