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執筆者の写真hoppeta

絵本「ありがとう、フォルカー先生」

先日の投稿で 線をうまくコントロールできずに文字が整わないときは、まずは筆記具をつかわない方法で練習しよう、という提案をしました。それが「窓ふき」です。


大きな腕のうごきは運動記憶として体に残りやすいのです。

特になめらかな曲線のおおい英語の小文字を さいしょに練習するときはおすすめします。

上手に〇の線をかくことができないー書き始めの入筆点に 書き終わりの線をつなげることができないーなど が見られるときは どくに「手のひら」でガラス窓をふくような練習が必要です。

大きい線でつなげられなければ 鉛筆の先のような1ミリにも満たない入筆点にむかって 細い鉛筆の線でつなげることはとてもむずかしいことが おわかりだと思います。


この練習方法を描写しながら急に思い出した絵本があります。表題の「ありがとう、フォルカー先生」という絵本のなかに 似たような場面が出てきていました。



絵本の主人公、トリシアさんは 小学校5年生になっても字が上手に読めませんでした。周りの友達さんから 音読ができないことをさんざん馬鹿にされ、トリシア自身でさえ自分がおろかに違いない、と思い込むほどに傷ついていました。小さいころ絵本は大好きだったのに、今でも絵は大好きなのに、どうして字がよめるようにならないの???


でもある日、小学校の先生が放課後 「黒板を掃除するのを手伝ってくれないかな?」とトリシアにスポンジを手渡し、一緒にふき掃除をしました。

先生は「いろんなアルファベットの音を言ってみるから」トリシアに「スポンジで書いてみよう」、と提案したのです。

そう、トリシアは水で濡らしたスポンジを手に持ち、黒板のうえをすべらせるようにして 初めて「文字の形」を意識して書く練習をすることができたのでした。


最初はとても文字の形にはなりませんでした。でも 砂に指で文字を書いたり、黒板にスポンジで〇を何度も 左から書いたり右から書いたりして 毎日毎日「曲線の運筆」を覚えていったのです。


実は、この絵本を最初に読んだときは「なぜ黒板にスポンジなのだろう?」と 不思議に思っていたことを思い出しました。

あの時は 理由がよくわからなかったのです💦

でもいまは、ふに落ちるようになりました。


黒板にスポンジは

・大きく太い線をつかって 曲線をコントロールする練習にぴったり!

・「勉強している」感がないので、失敗感もすくない!

・たとえ上手に書けなくても「消しゴムで消す」という屈辱的な作業がない

・書いた線は そのうちにしぜんに薄くきえていく!

・手も周囲も汚れないから 片付けをしなくていい!

・台紙(紙)を何回もめくったり 取り替える必要がない!


黒板は学校にはあるけれど どの家にもあって汚れない方法はないかな?と考え付いたのが「窓ガラスにウエットテイシュ」で書く方法です。

上手にできるようになったら 窓ガラスに息をハア~っと吹きかけ、しろく曇ったところにササっと指で文字を書く ということもできますね!








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