英語の単語の姿から「動詞?」「名詞?」をみわけるのが難しいときがある
- hoppeta
- 2022年4月22日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年4月26日
"It'll rain in the evening."
この中から「動詞」をみつけてみてください。
みなさんはどうします?どれが動詞なのかをどうやって見つけますか?
文法的な知識が定着していれば かりに 特定の動詞がピンと来なくても、
『willは未来をあらわすときに使う“助動詞”だった。動詞は助動詞の直後にいつも入るから、この文の動詞はwillの直後のrain。』
と見当をつけられますね。
だから文法の知識(英語の文のなかの、語順を理解しておく)はとっても 大切です。
でも中学生の場合、次のようなことがよく起こります。
「動詞はeveningです」(ちなみに、これは違います)
?? なぜだと思いますか??
「動詞はわりと単語数がおおくて、見た目が難しそうなヤツ」などの見当のつけかたをしている中学生、高校生は たくさんいます。
「だって in とかtheなどは動詞ではなさそう」(ふむふむ。確かにこの推測は正しいね)
「それにrainは”雨”だし。雨は名詞だからね」(おっと!!!混乱のもとはココに!)
「だから、残りは eveningしかない。動詞はevening!」(なるほど、消去法ですね)
文法知識を活用して、「rainかもしれない」ことにたどり着いても、
「rain」は「雨」名詞だから、rainが動詞なんて、ありえないなあ~!と否定してしまい、間違えることも多いのでは?
ちなみに、正しい答えは「動詞はrain」です。
どうすればrainが動詞だと ピンとくるようになるでしょうか。
じつは、日本語の文法がじゃまをして、英語の「動詞」を見つけにくくしているかもしれませんよ。
日本語では「rain」と聞いたら=「雨」(名詞)というイメージが染みついています。
さらに、日本語特有のルールが存在します。
日本語では 名詞から動詞を作るとき
「雨」名詞+「が降る」=「雨が降る」動詞
「滞在」名詞+「する」=「滞在する」動詞
という簡単なルールがあるため、
動詞は 名詞とはことなる姿や形に変化するはずである
名詞になにかを付け足すことで動詞になるはずである
という日本語の経験則を 知らず知らずのうちに発動させて英語にも当てはめてしまうようです。
英語の勉強を始めたばかりの中学生たちは
同じ形"rain"なのに、「名詞」と「動詞」の両方の意味で使える
という事実に とっても驚きます!
そうなんです。英語では名詞と動詞の姿形がそっくり!という単語はたくさんあるのですよ。
英語の教室で指導者がたったの一回
「rain」雨が降る、といういみですね。。。。と指摘しただけでは学習者は混乱して終わり。
なんども「 同じ形"rain"なのに、「名詞」と「動詞」の両方の意味で使えるんだよ!驚きだね!日本語と英語って特徴が違うんだねえ~」
と学習者の気持ちに沿って、コメントしてあげると いいと思います。
驚きの気持ちと一緒に、英語の知識として定着しやすくなるからです。
以上、中学生レッスンの一コマでした。
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