私の教室では 8月の最終週に 保護者にアンケートを実施ました。コロナのデルタ株がひろがっている今、従来通りの対面レッスンを続けることに お子さんや保護者の皆さんが不安に思っていないかどうか これまで通りの対策で安心してくださっているかを 確認したかったからです。
充分な感染対策をしているので、これまで通り対面レッスンをやってほしい、という方から 今の状況ではレッスンを一時中止もやむを得ない、という方まで 様々なお声がありました。予想していたこととはいえ、様々なお考えがあることを改めて確認できました。
すべての皆さんの声にお応えすることは できないけれど、できるだけ「学びたい」お子さんの希望をかなえてあげるには、ハイブリッド形式なのではないか、ということになり、先週から「対面+オンライン」を同時に行うハイブリッドレッスンにチャレンジしています。
まずは英語総合力を高める中学生クラス。
PCやWebカメラ、マイクなどが設置されている教室に入ってきた時こそ、「これって何ごと?」と 戸惑いが見られましたが、 そのあとはすぐに学習モードに切り替わったところはさすがでした。
ZoomをつなげるメインのPCのほかに、カメラを2台持ち込みました。
一台は「スピーカー・マイク付きのウェブカメラ」を長いキリンのようなカメラ台に固定し、黒板の方へ向けました。黒板に掲示する「絵カード・ポスター・書いた英文など」を映し出します。普通に参加している生徒が「黒板を見る」のと同じものを ご家庭のタブレットから見られます。
このカメラにはもう一つの役割があります。生徒が一人ずつ発言するときにこのカメラの前に立ち、カメラ目線で発言すると on-lineで参加している生徒と1対1で会話しているような環境になります。(テレビで、歌手が固定マイクの前でうたうイメージ)
今回は、じぶんで描いたスキットの漫画をもとに 英語の会話トークショーを発表する活動がありました。試しにカメラに向かって立つと、クラスの対面参加者の方に顔を向けた とってもよい立ち位置になったのは、ヒョウタンからコマでした。カメラには描いた漫画をアップして映し出すこともできて、on-line参加者もはっきりと見ることができたようです!
ではもう一台のカメラとは? スマホです。
スマホを黒板の上部に設置し スマホの参加者として zoomに接続しました。これで部屋にいる参加者全体を映し出すことができます。「いまは、テキストを開くんだな」などon-line参加者が進行を理解するのに役立つものです。対面で参加していれば ”周囲をみまわして今すべき作業を確認”することができますが、on-lineではそれができませんよね。それを補うカメラなのです。
そして、いよいよ「カードをめくって動詞にsをつけるゲーム」の活動へ。
やってみてわかったことは、対面とon-line参加者がいても十分楽しめる!ということ。
私(指導者)が参加者の代わりにカードをひけば 呼びかけられた生徒が画面上のカードをみて発話できます。教室の参加者は、順番に並び 引いたカードをカメラにを映し出し、Aさん:「 goes!」→ Bさん:「helps!」→ on-lineのCさん:「mixes!」のようにプレイできました。
発見!じゃんけんもできる!(しかも準備も必要ない!)
対面の参加者たちが 教室の真ん中の空間に向かってじゃんけんの手を出すと、スマホカメラが全員の手をしっかりと映し出せます。on-lineのCさんの手は、PC画面(ここまでは指導者がCさんの顔を見るため画面は教卓にむいていた)に大写しにできます。そこで、じゃんけんの時には PC画面を教室の方へむけて Cさんの顔を全員が見ながら「Rock, scissors, paper, 1,2,3!」
ばっちり 一瞬で勝負が決まりました!! うれしかった~!
英語教室でハイブリッドを模索されていらっしゃる先生方に 少しでもレッスンの参考になればうれしいです。
また、対面で参加するのを躊躇されている保護者の皆様にも、このようなon-lineでの参加の仕方があるということをしってもらえると、参加の幅が広がります。
コロナ禍でも 英語を学ばせ続けることは可能だということを 知っていただければ幸いです。
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