ご存知のように、日本語ではほとんど使っていない、唇(くちびる)を使った子音の発音が英語にはあります。
f とvですね。
唇は上下 2枚ありますね。お子さんによっては どちらの唇をつかうのか、よくわからない場合がありますので、はっきりと「下の」唇くちびるを使うんだよ、と教えます。
fvを発音するときは下の唇(くちびる)を使って 息の出口をすごーく狭めます。
下の唇をそっと 上の前歯に押し当てて その歯と舌唇のスキマから息を「シュー」とだすのです。
さて突然ですが、クイズです!
このfとvの発音が 55555円 に何回出てくるでしょう?
まず、発音して試してみてください。
右から3つ目の数字の前には、ふつうカンマ(,)をつけて "housand" =千 という単位を言います。
右から2つ目の数字の前には、ふつう"hundred"=百 という単位を言います。
5が三つだから 5回?
5には(five) fとvが二個 入っているから、2×5=10個?
答え:fifty-five thousand five hundred fifty five yen
えっと、すぐには数えられないほど 長い!
やっぱり10回 出てきましたね。
ちなみに、英語の「音素」はこの中にいくつ出てきたと思いますか?
fifty(5) five(3) thousand (6) five(3) hundred (7) fifty(5) five(3)
=5+3+6+3+7+5+3=33
33音も入っています。
ここで日本語と比較してみたら?
「ごじゅう(3)ごまん(3)ごせん(3)ごひゃく(3)ごじゅう(3)ご(1)」
日本語は文字の数が「音」の単位なので、 16個。
じゅ のような音は 1音と数えます。
ということは、英語の音の数は 日本語の2倍以上の数を 発音しなければならない、というわけです。
どうりで発音するのが難しいわけですよね。
しかも、
千を意味するthousandは 苦手なあの thで始まるし、
次の 百を意味するhundredは 喉のおくで息だけ摩擦させる hの音で始まるし、
fやvも10回出てくるし、
口中の筋肉を くちびる、舌、喉、の3か所を意識しながら33音 素早く発音するのです。
「ときには息だけで、ときには声もだして」と声帯をつかいわけて!
というわけで、今日の格言
「大きい数字の英語発音は、超難解!」
対策は
①お買い物のカタログを使い、大きい数字を読む練習を楽しく行う
②「早口言葉」として どこまで早く正確にいえるようになるかをコンテスト形式で楽しく練習する
③計算機を使って適当に数字を入力し、どんな数字になったかを全員で読み上げて楽しむ
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