子供の英語教室で取り組むことの多い ちょっとしたQAのやり取り。
Q:Do you like cats?
A: Yes, I do.
など。
何度も練習するうちに、耳で暗記して 考えなくても口からスラスラっと返事が出てくることを目指していることが多いと思います。
ところが学校での英語活動や英語教室で繰り返すうちに、
とにかく、「なにかを聞かれ”はい”というときはYes,I do.で答えるんだな」
という 誤学習をしてしまうことがあります。
Q: Is it hot?
A: Yes, I do. (本来は Yes, it is.)
みたいな感じです。
一度は はまってしまいがちな”落とし穴”みたいなものですね。
ここから這い出るためには、
「聞かれたときに耳にした疑問文の 主語の前にある単語
例)助動詞のdo
例)be動詞のis
それに続く主語
例)you
例)it
を素早く聞き取って それを利用して答える」
という練習をすることが必要です。
Q: Is it hot?
A:(聞こえたis it を利用して)Yes, it is.
Q: Do you like cats?
A:(聞こえたdo と you→Iに変換 を利用して) Yes, I do.
このように疑問文に答える時は「耳できいた音を利用して 答えればいい」のです。
Canで聞かれたら canを利用して答える。
Didで聞かれたら didを利用して答える。
ただ、その答えをつくるときは
is it →it is
do you →I do
の順番に並べ替えなおすという作業が必要なのです。この作業が思っているほど簡単ではありません。
つぎのようなステップはいかがでしょう。
単語カード(主語、助動詞)または(主語、be動詞)を作って 前後を入れ替えながら
① 目で見て「単語が入れ替わる」のを理解しましょう。
② 見ながら「単語を入れ替えて発音する」練習をしましょう。
これができてから、
③ 耳で聞いて「単語を入れ替える」のを練習しましょう。
むむむ!案外難しいはずです。
④ 耳で聞いて左手を出しながら主語を言い 右手を出しながら助動詞やbe動詞をいう
このように、「入れ替える」感覚を手を左右に交差させて練習するのも試してみて。
そもそも ”順番を入れ替えれば答えになる”というルールは日本語には無いし、
聞きなれない音声の単語を素早くキャッチするのも難しい。
キャッチした音を覚えておいて、素早く前後を入れ替えて発音するのはもっと難しい。
だから、左右の手を使って 動かしながら練習してみましょう。
大人や英語の指導者の方にとっては カンタンに思えるかもしれませんが、
初めて聞く言語でこれを素早くやるには、練習期間が必要だと感じています。
「反対コトバのゲーム♪」
のように少しずつ毎日楽しんでやってみてくだいね!
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