小学生クラスで 3文字単語の練習をしていた時のことです。
「t - e- n という 3つの音でできている この単語は?」
と 3つの音を聞き取ってもらい、書くことにチャレンジしました。
jolly phonics のやり方で 基本40音に加えてさらに多くの英語音を習得してきたお子さんは 音と文字の対応を考えながら きこえた音を文字に書き起こし
ten
と書くことができました。素晴らしい。
「これは one, two, three,,,と数える時の、10のことだね。10を英語で書くとtenなんだよ」
と、そのとき、
お子さんが「えええー???」と非常に驚いた声を上げました。
「英語で ”じゅう”のことは ”10”って書くんじゃないの?」
「ん?」...今度は私がしばし考える番です。
「そうだよ。数字を使って”10” と書くときもあるけれど、
tenとアルファベットで書くこともできるよ」
「そうなんだー!知らなかった!」
とそのお子さんはとても驚いた顔をしていました。
現代の日本語では 10という数をひらがなで「じゅう」と書くこともできるし、カタカナで「ジュウ」、漢字で「十」と書くこともできますよね。アラビア数字の「10」 ローマ数字の「Ⅹ」とともに、5種類の表記方法があります。(「壱拾」と書くこともあります)
英語では 同じように10という数を表記する方法はいくつかあり アルファベット文字で”ten"と書くことができます。
お子さんにとって、この事実を知る機会がたまたまなかったのでしょう。
教室では 毎週 出席カードに日付けを書きます。数字のスペルは規則外のものがおおく、非常に複雑なので これまでずっと1st、2nd, 3rd, 4th,5th,,,のように日常で最も多く書かれる方式で書いてきました。
よって、英語で数を表すときは 1,2,3,というアラビア数字を使うものだ、アルファベット文字をつかって書くことはないのだ、とお子さんが思い込んでいたとしても不思議ではないのです。
これは非常に反省しました。
英語では 10という数を書く方法は3つあります。
①アラビア数字を使う 10
②アルファベット文字を使う ten
③ローマ数字を使う(本の章や 時計盤など)Ⅹ
まず最初に このような導入をしておくことが必要でした。
また、お子さんに貴重なことを教えてもらいました。
日々、学びです。
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