お子さんが英語を「書く」場面をみていると、たびたび「行をまたいで単語を書いてしまう」様子が見られます。
”winter”という単語が行末に書ききれないときに、
wi
nter
のように2行にわたって1単語を分割して書いてしまうこと、です。
しかし、このように書いてはいけないのです!なぜでしょうか。
まず、日本語と比較してみましょう。
日本語では単語のどこで区切っても行末でならしかない、となっています。
ひらがなでも、カタカナでも、漢字でも、どこで区切っても間違いになりません。
例えば
「いったい」 ⇒を
「・・・い
ったい・・・」
のように小さい「っ」で次の行を書き始めても良いことになっています。
日本語の場合は、原稿用紙の使い方が厳しく決められていて、意味もなく行の途中でマス目をあけてはいけないですよね。たとえ 用紙の行末であって 単語の途中でマスが無くなっても書いている文が終わっていなければ続けて書き、次の行もマス目をあけずに書き続けなければなりません。
むしろ、「文がつづいているよ」というシグナルとして 行末にも、次の行の頭にもマス目をあけずに書くのではないでしょうか。
文がつづいているのに かってにマス目をあけると 読者が混乱してしまいかねません。
(すくなくとも、このように私は習っていました)
こういう日本語の書き方になれている小中学生にとっては、
「単語を書くとき分割禁止」
という英語のルールはむしろ、驚きなのです。
厳密にいうと、英語の単語には ”ここなら途中で切って書いてもいいよ”という区切りの単位があります。音節 という単位です。音節の単位がわかっているなら、区切って書いてもOKです。
理由は(たぶん) ”音声化しやすいところでなら 改行されていても読みやすいから。
裏を返せば、テキトーなところで区切ってしまうと、正しく読めなくなってしまい、意味を取り違えてしまう恐れも出てくるから、ではないでしょうか。
とくに
make
のような単語が
ma
ke
のように分割されてしまうと、「メイク」とよめず「マ」「ケ」または「メイ」「キ」
と呼んでしまう可能性があり、意味不明の状態に!
冒頭のwinterも
wi
nter
「ワイ」「ンタ~」と発音される可能性があるわけです。
長い単語のばあい、いくつかの音節に分けられることが多いので、もしも改行するなら音節の切れ目で改行します。
例)winter ⇒win ter (2音節に分かれる)ので、 改行するなら winの後で区切って terは次の行に書くことができます。
win
ter
このように書くなら「ウィン」「タ~」と読めるのでOKです。
・・・そうはいっても
、音節の単位を確認しながら書く作業を素早くするのは、なかなかハードルが高いですよね。
それならばいっそのこと、「分かち書きを禁止!」と覚えた方がラクです。
というわけで、今日の私からのアドバイス:
「行の途中で単語をバラバラにして書くのは やめよう!」
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