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ローマ字?英語?の混乱

執筆者の写真: hoppetahoppeta

今日は、小学2年生のおこさんから尋ねられた疑問をシェアしますね。


英語教室のレッスンでは私も参加者も「名札」をつけています。

名前をアルファベット文字(abc,,,)で書き記したものを使用しています。自分の名前をアルファベットで書けるようになってほしい、自分の名前を見てわかるようになってほしい、という意図からそうしています。


さて、小2のAさんが私に質問。

「先生、この名前が書いてある文字は 英語なのですか?それともローマ字なのですか?」

みなさんなら、どう答えますか?


答えの一つは「ローマ字表記です。」

このお子さんの名前は漢字を使った いわゆる「日本的な名前」です。日本の文字の読めない外国出身の人などにも読めるように、アルファベット文字を借りて表したものが名札に書いてあるのです。 

発音してみると、「日本の名前」になりますね。読んでみて「日本語の音」になるものはローマ字表記です。


答えの二つ目は 出身言語でつけてある名前の場合は、「出身言語の表記です。」

外国出身のお子さんや 両親が日本以外の言語を使用して名前を付けられているのなら、その国の言語の表記法での アルファベット文字を使った名前を使います。

これは日本語表記法ではないので、「ローマ字表記」ではありませんね。

もし、ローマ字表記に従って読むと、本当の名前の音とはちがった音になってしまいます。

「それ、私の名前じゃない!!」とお子さんは言うはずです。


英語圏出身のMikeという名前を考えてみればよくわかりますね!

「ローマ字表記」でよむと 「ミケ」。英語表記でよむと「マイク」。正しいのは「マイク」という名前。よって、これは「英語です。」


以前参加したお子さんに「セアン」というお名前の日本のお子さんがいました。(漢字もあり日本出身の日本の名前です)

「ローマ字表記」で書きますので、Sean という名札になります。

ところが、名札でそう書くと 英語で育った方には「ショーン」という綴りとなり。

よく聞く男の子のお名前なのです。(ちなみに 教室に参加してくれたお子さんは女の子)


このようなことはしばしば起きてしまうのでしょう。

使っている言語の表記法=音をつづるときの法則 がそれぞれ異なるから仕方ないのですね。


今回のお子さんの質問で一番びっくりしたのは 小2のおこさんが「ローマ字と英語は違うものである」ときちんと知っていたことです。

私の説明をきいたあと「そうか、やっぱりそうなんだ」と非常にすっきりした表情になって納得したようでした。


文字と音の関係を このお子さんは誰にも教わる前から自分で検討し、法則を見つけようとしています。

これからがとっても楽しみなお子さんです!!!あっぱれ!








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