暗記に頼らず書ける! 迷ったら話者(指導者)の口元をよ~くみるとヒントが!
- hoppeta

- 1 日前
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更新日:7 時間前
「くちびるの形、舌の場所、歯がみえているか」これは、英単語や英文を理解するときに重要なポイントになります。
日本の話者は あまり口を動かさずにしゃべる人が多いように思います。だから「口の動き」を頼りに聞き分けるという”習慣”を持っていない人がたくさんいるのでは?
でも、聞こえずらい人にとって「口の動き」は音を聞き分けるための、重要なヒントになっていますよね。これを 英語を学ぶときにも応用できるのです。
英語の入門期では「音」だけで 例)v?b?th?を聞き分けるのはとても難しいことがあります。日本語には無い音(v、th)が耳に聞こえてきても、学習者の「頭の中の音の辞書」にはまだ充分に”英語音の標本?”が蓄積されていないから、「この新しい音か!」と辞書の中から照会して 認識することができないのです。その結果、無意識のうちによく知っている音(b)のほうへ寄せて bと聞いてしまう。
では、どうすればいい?
まずは、上記のような癖があることを お子さんに自覚してもらうことが一番大切です。
①「よく似ている、間違えやすい音はど~れ?」と お子さんに聞いてみましょう。
聞きにくい音は人によって違うので、
②本人にその似た音を書き出してもらいましょう。
③音1つずつ「口の形や大きさ、舌や歯の場所」をイラストに描きます。
④イラスト+文字を見ながら、お子さん自身が発音します。
⑤もし、なかなかイラスト通りに発音しづらいなら、手鏡を使ってイラスト通りの口を作り、自分で口の形と発音を確かめてもらいます。
そして、クイズ!
その一:指導者は 声を出さずに口の形だけを作ります。お子さんが音を当てます。
その二:指導者は 口を隠して英語の音だけを言います。お子さんが音を当てます。
その三:指導者は 学習者の正面ではっきり口を見せて音を出し、お子さんが当てます。
一、二、三、の順でクイズをすれば 音を聞き当てることがだんだん簡単に思えてくると思います。
お子さんは、「口を見る」ことで「ぼんやりと聞こえていた英語音」が「はっきりと特徴を持った音」として聞き取れるようになっていきます。
たとえばこんなことがありました。
which much whose を聞き取って書く活動。
よく使う疑問詞を 迷わず書けるようになるのが目標です。
最初に私が発音したときは、あるお子さんは集中するためか、目を伏せ一生懸命聞き取っていました。
そして書いてみたところ、
which → whiti
much →mati
whose→whoth
となりました。
最後の子音は ほんとうに聞き取りづらいことがわかります。
そこで、
私の口元をよ~く見るように、言いました。
言われて初めて口元をまじまじと見つめる参加者のお子さん。。。
いかに口元を見ていなかったかに 私も本人も気づく瞬間です。
マネしてそっくりにコピーして発音してもらいます。
早い時には一回口の形を「マネ」しただけで、正しい「音」にハッと気づき、その音に対応する文字を書くことができました。
自分の口で音を作って、「体で」音を確かめる作業が必要だったのですね。
今回はwhose のsが特に難しかったです。
本来はスカスカ(無声)のsを表すはずなのに、whoseでは まるでzの音としてsを書きますからね。
そこで、フォニックスルールを確認。
ルール:sは前後を母音で挟まれてしまったら、スカスカではなく、ビリビリ音に変化する
ルール:最後のeは絶対に読まない(けど、書かなければならない)
ということで whoze ではなく whose が正解となります。
(この前段階として、whoを読む、書くことができるように指導しましたので、
あとは残りの「ズ」をなんとかスペルアウトすれば良かったのでした)😊
この活動記録が 日頃の英語スペル学習に少しでもお役に立てるといいなあ!





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