英語の代名詞が「わかる」のは意外にむずかしい。
日本語では 代名詞を使って会話する習慣がほとんどないから?
そもそも、「だれが」=主語をはっきり言わずに会話することがたくさんあるから?
だれがだれに向かって誰のことを話しているかを理解するのは話し相手の類推力に頼っているから?
絵で明確に表すのも至難の業です。
かくいう私も不本意な絵カードを自分で描いたり、参考書に載っている絵を示したりしてきたけれど、本当に伝わっている?
それなら!
子ども自身に代名詞を表す絵を自分で描いてもらう方法がありますね。
絵に描いてもらうことで正し理解できているかを判断できるかもしれない。
そう思った教科書執筆者がいました!
Jolly Phonicsの執筆者です。
「初めてのジョリーフォニックス2」のなかに、代名詞のうえに絵が書き込める□が並んでいるページがあります。
先日、小5のAさんに 代名詞 I you we he she you(複数)they の絵をそれぞれ描いてもらいました。
鼻歌を歌いながらささ~と書いた絵がコチラ。ほんとうにあっというまに描いたんです!
I は 世界のなかでひとりだけ!という様子。
「自分に注目してくれている周りの人の視線を矢印で表現した」
you は 自分( 左の人)にとって 「向かい合い+顔を見合わせ+話しかけている人」
左の人が「君」と話しかけている。吹き出し中の矢印は 自分(左の人)が「君」へ話しているコトバの向きを表現した」
おもしろい表現です!!
つづきもみてみよう~
he は 自分(左の人)が野球帽をかぶっている人を指さすことで表現。吹き出しがないのは話しかけているのではないから。
sheは 自分(左の人)が帽子をかぶっている人を指さすことで表現。吹き出しがないのは話しかけているのではないから。
(服装がちょこっとスカートっぽい。まあこの辺はジェンダー議論を呼びそうですが、絵で表すときは文法上の区別を表すため、しかたないですね。)
we は 自分(矢印の人)が友達と手をつないで「一体化」。吹き出し「(これが)わたし」と描くことで、自分はその中にいることを表現。
なるほど~!
you (2回目)は「あなたたち」。自分(吹き出し)が「あなたたち」とよびかけることで 自分は沢山の人々と向かい合い+顔をみて+話しかけていることを表現。
す、すごい。吹き出しをうまく使っている!!
they は 吹き出しがないのは話かけているのではないから。遠くにいる複数人の集団を道路を遠近法で描くことで見事に表している。
ちなみに、道路の三角形がほそーく伸びているのは、車線をわける白線だそうです。
おみごと~!
このお子さんは鉄道は乗り物がだいすき。自分の中のイメージをつかって、英語の代名詞をここまで描くことができることができて関心しました。
ことばを知ることの奥深さをあらためてしりました。
「Iは私、Youはあなた、Weはあなたたち、、、」のように言葉を唱えて繰り返すことだけでは 英語を理解したことにはならない、と普段から感じています。
本当に自分のなかにイメージをとりこめるか。
それが学びの本質なのではないでしょうか。
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