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執筆者の写真hoppeta

同じ文字なのに、見た目が全然ちがうアルファベット文字も 印刷した書物では使われています

教室の英語レッスンでは 配布物にはUDフォント(どんな人にも読みやすく、認識しやすい文字として近年開発された文字フォント)を使用しています。

同じく、採用する絵本教材はできるだけ、手書きの文字と似ている文字が印刷してあるものを使います。

アルファベット文字、特に小文字は一つ一つが区別しにくく画数も少ないため、覚えるヒントもとても少ない。ようするに、覚えにくいのです。

そのアルファベット文字を最初に紹介して覚える初期段階では 印刷物でよく使ってあるような文字(ゴチック体やセリフと呼ばれる飾りの棒がついている文字)は紹介しません。

できるだけシンプルな書き順で、できるだけ一筆書きができるような字体を選んで使うようにします。


このようにして文字を本格的に購入して1年ほどたったある日、Valentineにちなんだ絵本を子供たちに読んであげることにしました。

その本は昔に出版されたものですが イタリアの有名な画家 Tomie de Paola 氏が絵を手掛けていて、とても温かみのある絵が特徴で、私が好きな絵本です。

ぜひ、子供たちにもこの絵本のすばらしさを味わってもらいたい。

そこでまず私が読み聞かせではじめ、次第に子どもたちにも文を読んでもらおうとしばらく待つことにしました。


すると、途中で読めない文字がでてきて、よみあぐねている場面がありました。

それは、bug gの文字が 印刷特有のマルが二つタテについたようなgで印刷されていたからです。


チャンス!

文字には多種の形があって、一見別の文字に見えそうなものも世の中の印刷物にはあるんだよ、ということを紹介する良いチャンスが到来したのです。


どの文字がわからない?

と子供たちに質問してみました。すると、、、、

gla t  という4文字を上げてくれました。


これまで 標準として一番読みやすく書きやすいフォントを一貫して使ってきたので、その記憶が基準になり、それとは異なる違和感のある文字を抜き出すことができていました。


子どもたちと一緒に これは何の文字なんだろう?と探偵ごっこのように考える時間は

楽しく文字そのものに興味をもつきっかけにもなる、と実感しました。


このように、入門期のこどもたちには、まず認識しやすく書きやすい、読みやすいUDフォントをたっぷり時間をかけて定着させましょう。


そのあとで、実際に書いてある絵本などを楽しみながら、もじの違いにも注目させて

世の中には様々な文字のバリエーションが存在することをしょうかいしましょう。


そして、バリエーション文字は「自分で書けなくてもかまわないけれど、読めるようになっておこうね」と伝えました。


中学で使う英語科の教科書も 初めはUDフォントで、学びが進むにつれてゴシック体が使われるように変化していきます。この時も なぜ文字の形がことなるフォントをつかっているのか、という理由を先生は説明してあげることが 子どもの混乱をさけるために



必要なのではないでしょうか。






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