この4文字・5文字がでてくると 読みの流れが止まりがちになる。
このような困り感を持つお子さんの背景には 日頃ものをみる視点が 私たちとは異なっている、というお話を前回の「bとd pとdの混乱」ブログで触れました。
鳥の目のように、上空から地上を見下ろすような視点で見ていることがあるようです。
そういう見方のヒントを じつはTさんはずっとまえに私に教えてくれていました。
そのことを 昨日になって急に思い出しました。
それはnの文字を初めて導入したときのこと。
私は地上から物を見る視点でイメージを伝えました。
「小さなトンネルの入口」にみえるよね。と。
プラレールのプラスチック製のトンネルを床からの視点でのぞいたときの、あの形。
でも、しばらく考えて、Tさんは nの文字が「飛行機が飛行場にかえってきたときの誘導路に見える」と言ってくれました。
そのとき、じつは私はピンとこなかったのです。
こんどは私が 考え込む番でした。
nの文字の線の形をちょうど飛行機に乗っている乗客からみた視点から、誘導路として Tさんはとらえていました!
私はというと、nの文字の線に囲まれた中の空間を思いうかべてしまいます。
そして「飛行機の車庫のような 屋根のついた駐機場のこと?」と まるでちんぷんかんぷんな質問を返してしまいました。
そのときに、「なぜnをみてパッと思いうかぶ形が 誘導路?」かが 全然ピンとこなかったまま、なんとなくスルーしていたことに、今になって気づき、とっても反省しました。
Tさんがuの文字を覚える時のヒントは ちっちゃなトンネル、ではなく
「飛行機の誘導路」が正解!!なのでした。
しかも、ちゃんと自分の飛行機が着陸する進行方向にのびた線(下から上へ伸びる線)がnの文字にはありますね。向こうから着陸する飛行機にしか利用できない(上から下へ伸びる線で構成されている)の文字の誘導路では 自分の飛行機は着陸できません.
Tさんのイメージをきちんと理解すれば、uの文字と混乱することは絶対にないわけです。
合点!!!
Tさんから 大切なことを教えてもらいました。
ありがとう。
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