中学2年生になると「よまない文字」が頻繁に登場します。
読まないんだったら 書かないでよ~( ;∀;)!
と中学生の心の叫びが聞こえてきます。
じつは、「音がないのに書く理由」があるのです!
これを読むと少しだけ納得して「しかたないなあ。そういうことなら書くよ」と
記憶に刻まれることでしょう。
今日の話題の「よまないu」
まずはギターguitarから。
英語の発音(ギター)を聞いて、音から文字を ルールに従い書き起こすと
×gitar
基本の48音をマスターしたお子さんなら、自信をもってこう書くと思います。
子音「グ」はg
母音「イ」はi
残りはt(子音)+ar(母音)=tar
あわせれば gitar はい、出来上がり!?
よく音を聞き取り、規則通りに並べてつなげて書けています!
ではなぜこれではダメ?
じつは、英語話者の人に読んでもらおうとしたら
「?これって宇宙語?英語には無いよ」と言われしまいました。
その理由は
”gのあとに母音のi e y が続くと固い発音の「グ」ではなく、
やわらかいふにゃふにゃの「ジ」に近い音になってしまう”
というルールが存在するからなのです。
×gitarのgiでは「ジ」になってしまうのです。×gitar「ジター」
おおっと、これでは楽器のギターにはならない💦
そこで、英語話者の人は考えた(んだと思うよ)
c
〇guitar 「ギター」
🌸やった!英語の音の通りに読んでもらえた、というわけです。
guide guest guess も「音のないu」が入ったおかげで英語の発音どおりに読んでもらうことができました。
さて、最後のbuild(建てる)を考えますね。
英語の発音「ビルド」を聞いて順番に文字を書き起こすと
×bild
となります。
英語話者に読んでもらうと「バイルド」
ええ? なんで?
ここでも英語特有のルール
"ld" "nd"の直前にくるiは「アイ」(長母音読み)と読む”
というルールが存在するからなのです。
そのルールに縛られるので
×bildと書くと「イ」ではなく「アイ」と読まれて ×bild「バイルド」💦
そこで、英語話者の人はまた考えた(んだと思うよ)
ildの直前にほかの文字を入れちゃえ! ldの直前にi以外の母音が書いてあれば、「アイ」と読まれることがなくなる!
登場したのが やっぱり母音のu.
「音は出さなくていいから、とにかく母音はiだけじゃないっていう形を作ってよ!」
ま、カムフラージュですね。
〇build
🌸やった!英語の音の通りに読んでもらえた!
めでたし、めでたし。
「音がない便利屋のu」を
みなさん覚えてあげてくださいね。
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