ADYSで音と文字のつながりを学び始めて4年たった 中学生のレッスンでの一コマ。
「驚いて」という形容詞 surprisedを 音から正しく文字にかえられるか?
まず、活動のステップをざっと書きます。
①指導者(わたし)が正しい英語音をゆっくり発音する
②学習者は英語の音に耳をかたむけ、聞こえた順で文字に変換する
③フォニックスルールを確認する
④ルールに従って正しいスペルに近づけるよう、自己修正する
適用されるフォニックスルール:
ルール1 「マジックeが最後につく動詞」から派生した単語である
ルール2 最後がdで終わる、規則動詞の過去分詞形と同じスペルである
ルール3 s(無声子音)は母音と母音に挟まれると
音が濁ってz(有声子音)の音に変化する
これらを さりげなくヒントとして生徒につたえると、、、
頑張った!
最初に仕上げたスペルがコチラ。
srprised
おしい!
あと一つ最後に必要なのは
sの次の”曇ったような音”は「子音rではなく 母音ur」ということに気づくこと。
ちなみに子音rの単音は
まず舌に力を入れて口の中央に 宙に浮かせて収納し 声を出しながら
口の中でだんだん力をぬいてく
*ぜったいに 口の壁に 舌がぶつかっちゃダメ!
それに対して 母音urの単音は
まず「(曇った音)アー」と声を出し始めて、徐々に舌に力を入れて口の中央に 中に浮かせる
または 口の中央に浮かせた舌の位置は変えずに力を込めたまま、「(曇った音)アー」と声を出す
これは
基本の48音を覚える段階でマスターしておきたいけれど、「聞き分け」そのものが難しい場合がありますね。
じゃあ どうする?
ここで 最後の最後に使える知識を!!!
「英語の単語には srという連続子音で 始まる単語はない」
という事実です。
試しに英語の辞書をひろげてsrで始まる単語がないか、調べてみてくださいね。
・・・ありません。srで始まる単語が ないのです。
これを知っていれば ”srprised”は間違っている、と自分で気づくことができ、子音rではなく、rに似ている母音をさがすことができるはずです。
ここまでくればあと一歩。
母音 er ir urの中から選べばいい。
×erは ほとんど単語の語尾にしか来ない→選択肢からは消去
〇irか urか どちらか50%の確率であっています。
最後は irで書いてみる/urで書いてみる、2つを実際に書いてみて、しっくりくる方をチョイスすればいいです。
Comments