ついに小学校の「ローマ字表記の混乱」に歯止めをかけられる動きが!
- hoppeta
- 1 日前
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皆様も8月21日付の新聞や報道でご覧になったことかと思いますが、ローマ字につまずsく小学生にとっての朗報が入ってきました!
1954年いらい70年ものあいだ、小学校では 当時の文部省から出された「訓令式」ローマ字を基本に教えるよう指導され、国語の教科書には「訓令式ローマ字」を載せてきました。場合によってはヘボン式を使うこともある、と ヘボン式も併用するスタンスでした。
この「併用」によって、指導者や子供たちは「もやもや」した状態にず~っと置かれてきました。日常生活では「ヘボン式ローマ字表示」を多数見聞きするにもかかわらず、学校では小学校3年生の国語科で
基本は訓令式:さ し す せ そ sa si su se so
は ひ ふ へ ほ ha hi hu he ho
ちゃ ちゅ ちょ tya tyu tyo
のように、本来の日本語音とはかけ離れた音になってしまう 組み合わせを 習ってきたわけです。当時の訓令式のねらいとしては、子音+母音を一定の規則で書くこと を重視していたようです。
ところが2020年から小学校3,4年で外国語活動が必修となり、5,6年で外国語科として教科書で英語の表記を目にするようになります。すると、同じ発音をあらわすときに訓令式の表記法と英語の表記法のズレがあることから、児童が混乱し双方の表記法ともに定着しずらくなるという事態が起きていました。
今回 文科大臣が 文化審議会に諮問し、その下に置かれたローマ字小委員会が 文科大臣に対しての答申を提出しました。早くも2026年度から小学校の国語でローマ字表記を基本は「ヘボン式」1本に絞って教えるようにとの、方針が伝えられました。
次期教科書改訂が行われる2030年には すべての教科書が「ヘボン式」を採用し、児童は「ヘボン式ローマ字」を3年生で学ぶことになる見通しだそうです。
*じつは、これまではアルファベット文字を使った音の表記法として3種類の表記法
「訓令式ローマ字」
「英語の表記(ヘボン式もこれに近い)」
「キーボード入力法」
を使い分けることを児童は強いられてきました💦
「キーボード入力法」とは 小1から入力を学ぶキーボード操作法で「日本語をパソコンで入力」するときだけ必要になる入力ルールです。長音を入力する時はキーボードには訓令式で使用した山型の三角記号が無いため、代替方法として次のやり方で入力しますね。
「パン」は pann :2回 nキーを打つ
「おかあさん」は okaasan :2回aキーを打つ
「灯台とうだい」は toudai :to u da i ひらがなを1文字ずつ 音に変換して打つ
上記の「キーボード入力法」は教科書で学んできた、紙に鉛筆で文字を書くときの訓令式ローマ字表記法とは異なることにお気づきですか?
「訓令式ローマ字表記」
「パン」:pan (紙に書くときはnは一つでよい)
「おかあさん」:okasan (*本来は上に山型の三角記号をつけます)
「灯台とうだい:todai (*本来は上に山型の三角記号をつけます)
でも、2026年度の3年生からは、訓令式ローマ字は扱わないので、
「ヘボン式ローマ字表記(英語の表記もこれに近い)」
「キーボード入力法」
この2種類だけを覚えれば良いことになります!
しかも、紙に鉛筆で書くときも 長音は母音を二つ並べる方法「キーボード入力法」:
「おかあさん」okaasan 「灯台とうだい」toudai でもOK!となります。
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