bdpq
半年ほど一緒に勉強してきたある生徒Tさんが、どうしてもbとdだけは逆の音を言ってしまうのを不思議に思っていました。時にはpをみてbの発音をすることもあります。
「落ち着いて イメージを思い浮かべてごらん。英語は左から右へ書き進める文字だね。
bは
まず左から棒を書くでしょ(ちょうど野球のバットのようだね)
それから右に〇を書く(ちょうど野球のボールのようだね)
だから l〇 ほら、b この形は 野球=baseballのb .
音は「b」!
と、こんな感じでゆっくりとイメージを思い出してもらえば 正しい文字bに行きつくはず、でした。
ところが。
・・反省しました。
・・なぜか。
Tさんは 右と左の方向が よくわからないという事実がありました。
→左から書くと聞いても、わからなかったわけです。
お箸やはさみはどちらの手で持つのかを尋ねたところ、「こっち」と右の手をあげてくれた
→「こっち」はわかるけれど それが右ということが自分ではわからないようでした。
それが右だね! じゃあ、心臓がある方はどっちかな?とたずねました。
→「こっちかな。右」と右側の胸をゆびで指しました。
心臓の位置もすぐにはわかりづらいようでした。
そうなると、左右というコトバは文字の形を思い出す補助にはなりません。
英語はいつも左側からかくよね。と繰り返していましたが、その意味も良くはわかっていないままだったようです。
さらに話を聞いていくと、Tさんはいつも「上空から見下ろす図」を思い浮かべている、ということを話してくれました。
ええ?そうだったの???
そうかー、そこには気づかなかった=。反省、反省、ものすごーく反省。
私はいつも、生徒とは向かい合わせに立ち、「(生徒から見て)左側にバットを構えて、、ボールが来たよ!打つよ!バットがボールに当たるよー」と ちょうど横から見てbの文字にみえるように イメージを伝えていました。
でも、「それは地上にたつ人の 水平線のほうこうからみる目線だよ」とははっきりと伝えていなかったのです。
そうだったのかあ。
まるで鳥のような目線で 「バットとボール」を眺めていたんだね!!
鳥が空中をぐるぐる旋回するたびに バットとボールの位置は bにみえたりdにみえたり、pにみえたりqに見えたり、するわけだね!
超~納得!
そして
超~反省!
これから一緒に どうやって正しい形を思い浮かべられるかを T君と一緒に考えます。
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